80年代バンドのCD/ビニール盤はAmazonやヤフーオークションで簡単に手に入ります。HMVなんか行っても売ってないし、あってもベスト盤。殆ど廃盤になってる・・夢中だった時代の物が廃盤って、まるで自分まで廃盤になった気分・・・。
そんな私もある時期ロックを聴かない生活だったので、今更になって買い求める作品は多いな。
改めて聴くと「もったいなかったな~」って後悔したり。最近聴いたといえばArcadeというバンドの同名アルバム。さて、このバンドが何かというと・・
私の好きなStephen PearcyがRATT解散後に組んだバンド。92年なので既に15年経ってます。日本盤に付き物の解説を読みました。なんか、要するにスティーブンが悪くてRATTが解散したみたいな言い方なんだけど、バンドに対する愛情の深さゆえではと思うのは、私だけ・・・。ちなみに解説しよるのはマサ伊藤(でた~)。
曲を聴いて結構びっくり。3曲もバラード系があって、バラードを絶対やらなかったRATT=スティーブンのイメージと正反対。しかもギターまで弾いて。
彼の歌のせいでRATTは音楽性が広がらなかったと散々言われたけどそれは違う。ロックバンドのボーカルは色々出来るんじゃダメなの。聴いてすぐ分かる個性がないとダメ。しかしそれを貫けなかった何かが、あの時代にはあったのでしょう。
当時Arcadeの他メンバーはかなりの若造。明らかにフロント/スティーブンの為のバンドだと分かる。だからこそ今までと違う音楽性も取り込んで、自分のやってみたい事を実行したって感じ。
出来は決して悪くないのでは?特に最後(日本盤では最後から二番目)「Mother Blues」はアメリカの古い感じの・・アコースティックな曲。たぶん当時聴いたらあまり好きにならなかったと思うな。いまの年で聴いて良かったと思う。
シビアな内容の曲もRATTにはなかったし、きっと自分の可能性を広げたかったのか、そういう事だったんじゃないかなと。
バンドは特別編集含め3枚のアルバムで解散(実質4枚かも、ちょっと不明確)。その後も彼の放浪は続き、ソロを経て今回の復活祭となる。なんか、マイケルがHanoi Rocks解散後にたどった道に重なるなあ。ArcadeはJerusalem Slimみたい。ただあのバンドは本人たちの意思に反してアルバムが出ちゃったけど。「Dead, Jail or R&R」 時代のほうが近いかな。
スティーブン来年はソロとRATT両方出すと言ってるし。あなたを信じてお待ち申し上げます。
追記:ドラマーのフレッド・コウリーはCinderellaだった(当時も?)人だ。Cinderellaの1stでは実は叩いてないって聞きました。ほんと?
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