JR武蔵野線を利用し、かなりの~んびりとした行程。南浦和で京浜東北線に乗り換え、一駅でなーんもない北浦和に到着。
駅前には、たまにしかお目にかからないウェンディーズがあります。それくらい。
駅から美術館まで徒歩5分とありましたが、駅目の前には既にそれらしき公園の入口が。そこを入ればあっという間に美術館の建物。
のどかです。
公園と美術館と聞いて、すぐ浮かぶのは上野恩赦公園と国立西洋美術館。ここ北浦和のそれは、極端に規模を小さくした上野公園といったところか。
しかし小さいながら、中央の噴水公園や周辺に配した彫刻など、半日もあればじゅうぶん回れるスペースに楽しめる要素を取り入れ、日常に密着した文化公園になっています。
<企画展について>
アーツアンドクラフツは、日本でそれ程認知度が高くないと思います。でもアールヌーボーなら知っている人も多いでしょう。アールヌーボーはアーツアンドクラフツを昇華させ、より洗練されたメディアとして世界中に広まりました。そのためデザインも緻密で出回る作品も高価であったようです。
原点ともいえるアーツアンドクラフツは、どこか素朴さをたたえており自然とのかかわりを強く感じさせるデザインとなっています。
今回はモリス商会によるテキスタイルの原型や、壁紙(サンプル?)といった平面の作品を中心に、アメリカに渡ってからの家具、銀製品、陶芸に至る3次元作品までの流れを紹介するといった内容でした。
モリスらの典型的な曲線による植物を模した壁紙類は、どれも写真で見る以上に手作り感があり、こういうデザインに囲まれていると緊張や怒りから開放される気分になります。
個人的には銀のアクセサリー類が一そろいのみの展示だったのが残念ですが、それでも打ち出しによる銀食器は見どころがありました。
単純な曲線を効果的に使い、どこか牧歌的な雰囲気を持つこれらの作品は、バウハウスのキッチリした構成からなる銀食器類とは対照的です。常に日常で愛されるようなつくりであると思います。
アメリカでは現在でもこの”庶民派アールヌーボー”が人気を集めます。
<美術館について>
建物建築は黒川紀章によるもの。直線と曲線をミックスした構成は、近未来的ながら安らぎを感じられ、ガラス張りで一見冷たい建物なのに、見るものに疲れをもたらさないデザインです。
内部は吹き抜けから天井までの空間がすっきりと直線で構成され、建物に圧倒されず作品を落ち着いて見られます。
単なる入場のみは無料、一般所蔵作品は大人200円です。
こちらの美術館、椅子デザインに着目しているようで、有名どころの椅子を多数取りよせ館内に配置しています。もちろん自由に座ってみて、というのがコンセプトです。
1階のロビーにはバルセロナとワシリーチェアがありました。ワシリーチェアには、別の美術館で座ったことがありますがすごく座りづらかったのです。まっすぐ傾斜した座面が座る人を拒否して、まるでかったいトランポリンにでも座っているようでした。
ここのは、不特定多数に座られたおかげかあらゆる革がヘタっており、座面はおしりの重さでぽこっと下に落ち込んでいます。
だから、座りやすかった(笑)。
それを作者ブロイヤーが意図したかは不明ですけど、少なくともここにあるワシリーチェアは”座りこなされるとこうなる”というのを見事に体現していました。
その姿は収めていませんので、実際座りに行ってみて下さい。
椅子に座れず、階段で休む人も。
バラすとモンドリアン。
他にも多数の椅子が館内にありました。これだけでも面白いんじゃないかと思います。
また、数名の作家の作品オブジェを至る所に展示・配置して、ふと「あら?これは・・・」と気づくような仕掛けを取り入れています。遊び心のある美術館です。
サーリネンによるTulipチェア。意外に?とても座り心地が良い。
ショップはかなり小規模。扱う商品は厳選しているようなので、コンパクトにまとまっているともいえます。
レストランはありますが、いわゆる”美術館価格”です。少し贅沢するつもりであればいいでしょう。
せっかく公園の中なので、贅沢できない人は手持ちをそちらで召し上がれ。(自分がそうです)
ごみは持ち帰ってね。
外で休憩中、なんかジッと見られてました。
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<最初の洋楽>
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<嫌いな音楽>
パンクと名乗る現代ロック
<同じ誕生日の人>
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<反省していること>
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