xx 本当の休日†Gone with the fiend~ロックばかり聴いてちゃダメよ! 忍者ブログ
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オードリー・ヘップバーンの出世作である『ローマの休日』の脚本は
ジョニーは戦場へ行った(Johnny Got His Gun)』の作者ダルトン・トランボ によるものであった。
『ジョニーは・・・』の対局にあるとも思えるような『ローマの休日』、この映画に込めた”反骨の精神” を知り驚く。


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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
当時ハリウッドで巻き起こった「赤狩り」によって、立場を追われ仕事を失う映画人が続出。
他の脚本家などに ”名義借り” をするケースが多かった。共産主義であったトランボもまた、その一人であった。

友人のイアン・マクレラン・ハンター を頼り、彼の名で脚本を完成させ、かの名作が誕生した。

そのような事情であるから、結果的にアカデミー受賞者はハンターのほうであり、長い間、トランボのこの映画に関する功績は陽の目を見ることは無かったのだという。
トランボは1976年に他界。ようやく彼の功績としてオスカーが贈られたのが1993年。映画本編に彼の名が初めてクレジットされたのが、公開後50年を記念したDVD

ただしハンターも、のちにはHollywood Tenと呼ばれるブラックリストに載せられている。(文末参照)
リストにはあらゆる著名な映画人が名を連ね、思想統制のすさまじさを物語っている。

Vespaも一躍有名に。現在はメット着用が義務。
Audrey Hepburn and Gregory Peck on Vespa in Roman Holiday trailer

他にも、ウィリアム・ワイラー監督がこだわった全編ローマでのロケ撮影、
主人公アン王女を新人のオードリーに決めたこと、
ラストの記者会見で王女が語る言葉に込めた思いなど、
知れば知るほど、もっと細かくセリフを聴いて、それぞれのエピソードをじっくり観察したくなる。

単なるお転婆な王女さまのラブストーリーではなかったのだ。

piazzadispagna_rome_jan2007.jpg


ローマで休日を満喫する女2人。











以下、参考までに。

ハリウッド・ブラックリスト - Wikipedia 
当時の様子について。
Dalton Trumbo's Real Role in 'Roman Holiday' - Los Angeles Times(英語) 
トランボが『ローマの休日』のオリジナル作者であることを追求してきたハワード・スバー(UCLA映画学科の名誉教授)による記録。
ローマの休日 - Wikipedia
この映画にはもともと著作権がない、など他にも面白い話がたくさんある。どうりで500円のDVDが乱発したわけだ。なお文中のスクリーンショットはウィキメディア・コモンズより適切に引用。
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